夏休み一日目

異例の終業式。教室で放送による終業式でした。生徒は制服は着ずに体操服。体育館なら「のんびりしなさい」と一言で終わろうと思ったけど、放送ならそういうわけもいかないので以下のような講話を。


1学期たいへんおつかれさまでした。

私からの夏休みの宿題です。

それは、『命の尊さ』についてじっくりと考えてほしい、ということです。

日本中でいろいろなことが起こっています。

震災、豪雨、熱中症で多くの命が奪われています。

私たちは、近くで命にかかわるような大きな事件や事故が起きたとき、その精神的なストレスを避けようとして、『自分は大丈夫、自分には直接関係ない』と自分で自分に言い聞かせて、ストレスを避けようとするようにできているのだそうです。

これを「正常性バイアス」と呼び、これは人間の心のメカニズムなのだそうです。

でも、そういう心の働きがあるから、人間は突然のできごとに対応できず、命を落としてしまうことになってしまうことがあるのです。

先日猛暑の中避難訓練をしました。1年生の集合がとくにはやくすばらしかったです。『自分は大丈夫、自分には関係ない』という人間の心のメカニズムに勝つには、先日のようにふだんから、訓練すること、そして、もう一つは、折にふれ、『命の尊さ』についてちゃんと考える、ということだと思うのです。

夏休みには平和登校日や終戦記念日もあります。命についてじっくり考える時間がいっぱいあります。遊びの中で、ちょっとした悪ふざけが、命にかかわるような大事故につながることもあります。

私からの夏休みの宿題です。どうか『命の尊さ』についてじっくりと考えてみてください。

そして、8月27日、2学期にみんな元気で会いましょう。みなさん、良い夏休みを。