校区教職員・保育士研修会

校区の教職員・保育士が一同に会しての研修会だった。講師は泉南地区にある通信制の高校の先生方だった。本校卒業生も多くお世話になっている。全日制の高校を中途退学してここに通っている生徒もとても多い。

かつてから、本校卒業生の中途退学者の多さは問題となっていたが、話題にのぼるたびに指摘されてきたのは、本校での「生徒指導の甘さ」である。とくに他校の先生から指摘を受けることが多い。というのは、「本校でのふだんの生徒指導が甘いから、厳格な全日制高校に順応できずに退学してしまうのだ…」という考え方である。

今日のお話を聞いてそのことが大きな間違いであるという自分の考えに自信が持てた。子どもに寄り添い、しっかり子どもをまるごと受け止めるという姿勢は絶対である。「甘い」という言葉で表現できるものではない。大人にしっかりと受け止めてもらうことができている子は優しく育つ。

「世の中がよくなっていくのは、寛容的で優しい人が学校をすだっていくことが一番大切。子どもの中には大きくなるにつれて、まったく自信が持てないまま大きくなってしまう子がいる。そんな子どもたちが『どうしてできないのか。』『ちゃんとやれ』ばかりを言われて、どんどん鎧を着ていく。その鎧を一枚一枚はがしてやるのが私たちの仕事。御校の卒業生は、すぐに鎧を脱いで丸裸になれるから、ちゃんとやり直しがきくんです。」

基本的な私たちの教育姿勢に間違いはない。ぶれてはいけないと思う。