他校の先生に自校を語ること

最近、他市町の学校の先生が視察に来られることが多いです。今日も若い先生がお一人で話を聞きに来られました。熱心な若者でした。学校を変えたいという熱い思いが伝わってきました。私たちの学校でやっていることは大したことではないので、持ち帰っていただくことはほとんどないのですが、こんな時にこそ、自校の取り組みについて振り返ることができるものです。


私たちはいつも生徒に寄り添い、しっかり受け止めようとしてきました。まずは生徒の話を聴きます。たとえば、どんな格好で登校しようととにかく受け入れ、そんな格好で自分を表現しようとする裏側にどんな背景があるのかを探ろうとしてきました。それが本校がずっと大事にしてきた生徒指導のあり方です。人権感覚をベースにした生徒指導と言ってもいいかもしれません。


近年、そういった生徒指導や人権感覚の延長上に授業もあるのだと、多くの先生方が気づいてきました。「誰一人見捨てないこと」をモットーとする『学び合い』が成立しやすい土壌がすでにあったといってもよいでしょう。『学び合い』をやってみると生徒の授業参加も格段に良くなってきました。机に突っ伏していた生徒がぐんと減りました。『学び合い』が、本校の生徒には適したアクティブラーニングの形だと先生方は気づいてきました。授業が変わってきたら学校もずいぶん落ち着いてきました。


とはいえまだまだ課題山積です。本校の優秀で勤勉な学力向上担当者の絶え間ないインプットとアウトプットがやっと功を奏してきているといったところでしょうか。


今日のような若い先生に刺激を受け、またがんばろうと思うのでした。