災害時のサーバントリーダーシップ

いろいろ考えさせられました。

警報が発令された時、生徒は休校でも先生方は勤務というのは当たり前。しかし先生方には特休制度もあり、先生方に早急に帰宅を促すのが「気の利く」管理職だという暗黙の了解があります。実際に私もそういう判断をこれまでもしてきたし、今回の台風21号でもそうしました。勤務時間まではちゃんと待機してください、帰るなら年休を取ってください、なんて杓子定規に言うと気の利かない、パワハラ管理職だと揶揄される可能性も大です。

ただ、今回校区内の多くの家庭が被災しました。台風の翌日の学校も機能不全で、本校だけでなく市内の小中学校の先生方が丸一日出勤していたというのはほとんどなかったようです。もちろん管理職は停電中の学校に待機していたでしょうけれど

出勤したくても物理的にできるような状況にない先生方はしかたがありません。でも、これだけの災害時に、労働者の権利を振りかざして職務からあっさり遠ざかるか、自分たちは公立学校の先生であるから地元の子どもたちの安否が最優先だと無理してでも出勤するか。この意識の違いは大きいと思います。今回は、場合によっては学校を災害本部にし、先生方でボランティア活動にとりかかるかぐらいの意識が必要ではなかったかと思うのです。

これを、こうこうこうだから何がなんでも出勤してください、というのは二流の管理職だし、今やパワハラ扱いをされてしまうのは間違いありません。嫌われるのを恐れているわけではありませんが、そういう先生方の自主性を、日頃からうまく促していくのがサーバントリーダーシップなんだろうなと感じました。

働き方改革の視点で労働者の権利をしっかり持つのと同時に、自分たちは公立学校の教職員であるという自覚を持った先生方が集まった学校にしていきたいと感じました。