生徒とのトラブル

生徒指導の過程で教師と生徒がトラブルになってしまうことがあります。教師の体罰に発展したり、逆に対教師暴力になってしまったら何よりも生徒が不幸です。でも生徒に暴力を受けてしまった教師は、きまって自分の指導が正しいと言います。自分が身体をはって指導をした結果、それに反発した生徒が暴力を振るったのだから許す余地がないと言い張ることが多いです。同僚も仲間の教師の痛みを思って援護射撃をする場合もしばしば。もちろん教師側にまったく非がない場合も稀にあるかもしれないけれど、私の経験上、大概は教師の対応のまずさや、それまでに当該生徒と豊かな人間関係が築けていなかったことに起因することが多いと思います。でも起きてしまったらそういうことを当該教師に説くのは本当に難しいものです。なかなか内省してもらえません。「確かに原因は生徒の間違った行動だけれど、その声のかけ方やそれまでの当該生徒とのかかわりは希薄だったなあ」という感じで内省に至る先生はその後とても成長されます。頑なに自分は全く悪くない、生徒を許さないと言い張る先生は残念ながら全く成長しません。